サンゴの白化現象が沖縄をはじめ、オーストラリアのグレートバリアリーフなど様々な観光地や水産業などの場所でたくさんの影響を及ぼしています。

今回はそもそもサンゴはどんな生物なのか?どのような影響があるのか?などをみんさんに紹介できればと思います!

そもそもサンゴはどういった生物なのか?

サンゴは樹木のように枝分かれしているものもあり、一見、植物のように見えるのですが、実は動物です。

イソギンチャクやクラゲの仲間で、刺胞動物(腔腸動物)に分類されています。

サンゴには、サンゴ礁を作る造礁サンゴ(イシサンゴ)と宝飾品として利用される宝石サンゴがあり、ともに刺胞動物です。造礁サンゴは浅い海にすんで成長が早いのに対して、宝石サンゴは深い海でゆっくりと成長します。

サンゴの成長の仕方は

サンゴは動物でありながら、植物のように光合成をして成長します。

その後、個体がどんどん分裂し、群体を作りながら成長します。1つの群体には数百から数千、大きなものでは数万の個体が集まっています。さらに、造礁サンゴは石灰質の石の骨格を作ります。

生きている群体の下に骨格を作り、成長とともに骨格が大きくなっていきます。

サンゴ礁は生物多様性の場

サンゴ礁にはどのような生物がいるのか?

サンゴに集まる魚たち

サンゴ礁は海の中で最も多くの生き物がすむといわれていています。サンゴ礁は藻類など小さな生物に隠れ場所となるすみかやエサを与えます。するとそこには、それらの小さな生物をエサとする大きな魚やエビなどが集まります。

サンゴ礁の重要性

 サンゴ礁の面積は地球表面の約0.1%しかありませんが、9万種もの生物がいるとされ、生物多様性が高いのが特徴です。

このように多くの生命を育むサンゴ礁は、生物多様性から見ればとても重要な場所であるため、「海の熱帯林」と呼ばれることもあります。また、サンゴ礁では漁業が営まれ、人間に食料を提供していますし、美しいサンゴ礁は旅行者を引きつける観光資源でもあります。

さらには、国土のすべてがサンゴ礁でできている国もあります。このようにサンゴ礁は、人間の生活とも非常に深い関わりがあるのです。

サンゴ礁の減少すると何が起こるか

今、サンゴ礁は壊滅的な状況にさらされています。国際自然保護連合(IUCN)などの調査によると、世界の3分の1のサンゴの種類で絶滅の危険性が高まっているといわれています。

先ほども述べたようにサンゴ礁には多くの生き物がすんでいます。

もしもサンゴが死んでしまうとサンゴ礁をすみかにする生物だけでなく、サンゴ礁にすむ生物を食べる生物も姿を消してしまうことになり、生態系バランスが崩れてしまいます。

そして、人間にとっては漁業資源、観光資源が失われてしまうことになります。中でも、ツバルやモルディブのようなサンゴ礁でできた国は深刻な影響を受けると思います。

なぜサンゴが減ったのか

1998年に世界資源研究所が発行した「Reefs at Risk」という調査報告によれば、世界のサンゴ礁の58%が危機にさらされているとのことです。

沿岸開発、生物資源の乱獲、ダイナマイト漁などの破壊的漁法の実施、海洋汚染、森林伐開や農地開発に起因する表土流出などの人間の活動に加え、ハリケーンによる破壊、サンゴを食べるオニヒトデの大量発生や高水温による白化現象などもサンゴを死滅させる原因となっています。

この報告書は2011年に改訂され、そこでは世界のサンゴ礁の75%が危機的な状況にあると報告されました。

日本でも同じような原因で減っている!

 陸から大量の土砂が海に流入して海水が濁り、サンゴに土砂がたまると、サンゴの中の褐虫藻が光合成できなくなったり、サンゴが窒息してしまったりしてサンゴが死んでしまいます。

また、サンゴの天敵であるオニヒトデの大量発生もサンゴに被害を与えています。オニヒトデの大量発生は海へ流れ込む有機物が以前より増えているからだと考えられています。

サンゴの白化現象も深刻です。これには、地球温暖化など気候変動が大きく関与していると考えられています。

白化現象とは?

 サンゴの白化現象とは、サンゴが褐虫藻を失うことにより起こります。

褐虫藻を失うとサンゴの白い骨格が透けて見え、白くなるため白化現象と呼ばれます。

環境が回復すれば、サンゴは褐虫藻を再び獲得して健全な状態に戻りますが、白化した状態が長く続くと、サンゴは褐虫藻からの光合成生産物を受け取ることができなくなり、死んでしまいます(下写真)。

白化したサンゴ

サンゴの白化が起きる原因には、水温の変化や強い光、紫外線、低い塩分などが考えられています。

中でも原因としてよくあげられるのが高水温です。

サンゴに適した水温は25℃から28℃といわれていますが、水温が30℃を超える状態が長期間続くと褐虫藻に異常が起こり、白化を引き起こします。

温暖化による長期的な海水温の上昇に加え、エルニーニョなどの気候的な原因により短期的な海水温の上昇が引き起こされます。1997年から1998年にかけてエルニーニョの影響で全世界的に海水温が上昇し、大規模な白化現象が起こりました。

しかしそれだけではありません。もう一つやっかいな問題として、二酸化炭素が海水に溶け込んで起こる海洋酸性化があります。海洋酸性化が起こると、サンゴの石灰化が阻害されます。つまり二酸化炭素の増加もサンゴにとって大きな脅威なのです。

石灰化していないサンゴ

サンゴ礁を守るために

 当面の方策として、海洋保護区の設定や、土砂の流出など地域的な環境負荷を減らすなどの保全策や、サンゴ増殖・移植などの再生策が考えられています。

また、サンゴ自身が環境の変化に適応する可能性も指摘されており研究の進展が期待されます。長期的にはサンゴ礁を守るために世界各国が協力して活動しなければなりません。

そのため、国際サンゴ礁イニシアチブという体制が1995年にできました。

日本ではそのための施設として環境省国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターが沖縄県石垣市に設置されています。

私たち一人一人ができること

正直、サンゴかかる負担の多くは、事業活動や国や自治体など取り組みからくる影響が大きいと思います。

しかし、気候変動による気温の上昇は、二酸化炭素によるものが多く、二酸化炭素は日々自動車の運転やなど少しの距離だったら歩いていくことや、海洋プラスチックもあるように、なるべくプラスチックを使わない生活をするなど本当に普段の生活の中で無意識にやっていることを少しだけ意識するだけで僕たちが住んでいるこの地球はもっと素晴らしい場所になっていくと思います!

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